ご主人様は本当に優しいです。
私の足を切り取った代わりに、腕を両脇腹に三本ずつつけてくれたのです。
しかもこれらの腕は、全て私の思い通りに動かせるです。ご主人様はなんて器用なんでしょう!
おかげで私は、腕を使ってどこにでも行けるです。

這って移動するから、胸が擦れると痛いだろうと、ご主人様は私の乳房を切り取ってくれました。
これで今後は、胸の痛みも体の汚れも、少なくて済むでしょう。
ご主人様は機転の利く、素晴らしい方です。

私はご主人様に擦り寄って、体を預けます。
ご主人様は優しく髪を撫でてくれます。
ご主人様が「失敗作」と呼ぶ、たくさんの濁った瞳が私を見つめます。
私に注がれる愛情が羨ましいのでしょう。これは私の幸せですから、あなたたちには譲りません。

私はご主人様を愛しています。
もう、ご主人様しか私を愛してくれないからです。